解任された理由はW杯メンバーから本田圭佑と香川真司を外す予定だったため!? ハリルホジッチ元監督が会見

— 抜粋 —

「3年前から、私は誰ともなんの問題もなかった。特に選手との問題はございませんでした。
常にコンスタントに選手たちと連絡を取り合っていました。海外組だろうと、国内組だろうと。海外組の選手と何度電話で話したことでしょう。国内組もそうです。コミュニケーションをコンスタントに取り続けてきたんです。」

「この3年間、みなさまがそれにつきましては証人になっていただけると思いますけど、人前で誰か一人の選手を批判したことは一度してございません。」

「 選手によっては、ストレートな物言いに慣れていない選手もいたかもしれません。でも、私にしてみれば、この選手たち、このチームに対する思い入れが強かったんです。」

「まさに歴史的な勝利でオーストラリアに勝って、W杯予選を通過したあの試合の後ですら、2人の選手ががっかりしていた。それは試合に出られなかったということで。でも、その前何度も試合に出ていた彼らががっかりしている事自体、悲しく思いました。」

「ブラジル戦、ベルギー戦、マリ戦、ウクライナ戦と結果は、満足のいくものではないかもしれないけど、たくさんの教訓を引き出すことができた。例えば、ブラジル戦、1-2でしたが、後半に2回ゴールのシーンがあったわけです。ここ数年間のいろいろな試合を見てください。ブラジルに対して2つゴールを入れることができたチームはないじゃないですか。」

「ベルギー戦は、ほぼ完璧と言える試合でした、負けたといってもドローにも、もしかしたら勝てたかもしれない試合だったと思います。」

「ベルギーにおける遠征はそんなに良くなかったかもしれない。でも、そこでいろいろなデータ・情報を引き出すことができた。それも、本当だったら、いつもレギュラーでいる選手の7、8人があの時には代表チームに入っていなかった。そんな状況でもあったんです。」

「つまりはW杯のための調整であって、自分が何を求めているか、私自身はちゃんわかっていた。
 私自身もいろいろと満足していたし、選手についての情報・データもゲットしていた。
 その次に来るのが一番重要な23人の選手を選抜するということになります。そこで、こういった問題が始まっていったわけです。」

「なぜ、会長にしても西野さんにしても、「ハリル、問題があるぞ」と一度として言ってくれなかったのか。本当に一度として。何かあっても誰も何も言わなかった。」

「4月7日のことですが、会長からパリにお呼び出しがかかって、私はなんのことかわからず、ホテルに出向きました。「こんにちは」「こんにちは」。そのあと腰かけて、「ハリルさん、これでお別れすることとなりました」という話があったんです。
 最初はジョークだろって私は思ったんです。会長に「なぜかおっしゃっていただけますか」と伺いました。そうしたら、つまりはコミュニケーション不足だと。それによって私はそこで、もっと怒りというものが沸き立ったのです。
 そこで「どの選手と?」と聞いたら「全般的に」というお答えで。その部屋から5分経って出ました。私は動転して、何が起こったのかわからなかった。」

「「韓国戦の後に解任ということも考えた」という話も聞きました。それだったら、私だって少しは理解できます。W杯よりも日韓戦の方がいかに重要か私もわかっているからです。だから私自身の方からこうやってすべてお話したいと思ったわけでありまして、やはり監督というのはいろいろと難しい思いをすることがあります。」

質疑応答

――今の話をうかがう限りでは、23人の本番のメンバー選考に関して、監督解任の問題が起きたという認識を持たれていると思うんですが、具体的に協会がどういう思惑を持って、ハリルさんの考えと合わなくて解任されたとお考えですか?

 会長から言われたことは、「まず選手、およびコーチたちとのコミュニケーションと信頼が薄まったこと」でした。なぜか最後の遠征で弱まったようです。3年間なんの問題もなかったと認識しております。

 私が思っているのは、誰とのコミュニケーションだったのでしょうか。選手からたくさんの励ましのメッセージをいただきました。全部読みたいところですが、槙野。

「JFAの決定について非常に落胆しています。びっくりもしましたし。ヴァイッド監督となんのコミュニケーションの問題もなかったと私は思っています。このチーム内の一選手として申し上げたい。私たちのコミュニケーションをさらに良くすることは必要かもしれませんが、正直に申し上げます。もう一度言います。私の認識ではそういった問題は存在しなかったと思っています。
個人的には監督のおかげで私はずいぶん進歩ができたと思います。すごく厳しい監督でした。非常に厳しい指摘を受けました。そのおかげで今の私があると、感謝したいと思います。厳しい時間、苦しい時間はありましたし、うれしい時間もあったと思います。ハリルホジッチ監督のW杯がぜひ見たかった」

(略)

もう一人お見せしたいものがあります。選手です。Bチームで1回だけ起用しました(編注:実際には2回起用されている)。丹羽大輝です。広島の選手です。広島からわざわざ飛行機に乗って、私を訪ねて来てくれました。ありがとうとわざわざ言いに来てくれました。1回だけの起用だったんです。

私が申し上げてきたことと現実、何がどうなっているのでしょうか、よくわかりません。

――監督自身、今回真実を探しに来日したというふうにおっしゃっていましたけど、解任された真実というのは具体的になんだったのでしょうか? もう一つ、監督自身悔しい思いをしていますが、W杯で日本代表を応援しますか?

 残念ながら真実を探しに来たと言ったものの、まだ真実は見つかっておりません。何人かの選手が不満を漏らしているということは聞いております。会長とやり取りをされているようですが、テクニカルスタッフ何人かともコンタクトを取っていたようです。

 西野現監督がその中で、どういった役割を果たしたのかは私にはわかりませんが、私がまだ代表だった時に、彼がちょっと注意した方がいいかもしれない、選手が何か不満を漏らしているということを言いかけていたので。本当に何か問題があったのだとしたら、本当だったら、会長が事前に「こういう問題が起こっている、どうするんだ、ハリル」と言ってくれれば良かった。西野さんも私にそういったことを事前に警笛を鳴らすなり、インフォメーションをくれれば良かったのに。

(略)

2番目のご質問ですけれども、私は日本の永遠のサポーターです。いろんなことを混ぜることができない、まっすぐな性格なので、今まで関わってきたチームそれぞれと私は常に親密な関係を築きたいし、ずっといつも日本チームおよび多くの選手たち、スタッフたちとまだ心が通っていると信じていますし、みんな、どのような事態でこういうことになったのかわからないままです。

日本、ずっとこれからも頑張ってください。これは本当に心からの言葉です。リップサービスではありません。私のことについて、好きなだけ、いろんなことを言ってください。ただ、私のまっすぐな、正直な気持ちは心からのものですし、揺るぎないものだと思います。

今回、この事態のことを、私はなんと申し上げたらいいんでしょうか。非常に心残りです。

 もう一つお願いがあります。個人的なメッセージになります。お許し下さい。チームに関わったすべての人たち、サポーターにも先ほど感謝の言葉を申し上げたと思いますが、熊本県にも個人的に感謝したいと思っています。

 特別なメッセージを直々に熊本県からもいただきました。W杯前に熊本に足を運ぶと約束したので、熊本にも行きたいと思っています。こういう状況なので、変わってしまったのですが。熊本県と約束したのは試合ごとに熊本のバッジをつけるということでした。次回は私は観光客として熊本に足を運ぶことでしょう。

ハリルホジッチは何を語ったか?2018.4.27記者会見全文公開 | footballista

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